効果的なグラフの表現方法について

グラフは強力なツールです。上手く使いこなすことができれば、それだけで資料の魅力が上がり、説得力が増します。

しかし、実際にグラフを作成してみると(ここが陥りやすい罠なのですが)不要な情報が沢山入っていることがあります。

グラフを作成する際には、グラフにしたからOKというように安心せず、その中でもっとも伝えたい情報は何かを意識して作ってみて下さい。具体的に、どのような点に気をつけていくべきなのか、お話していきます。

目次

1:グラフは強調したい情報だけ残す

2:余計な情報は思い切って捨てる

3:増減は矢印で強調する

まとめ


1:グラフは強調したい情報だけ残す

以前「プレゼン資料における効果的な画像&文字の使い方!」という記事で、強調したい文字だけ残すというお話をしました。実は、グラフを描く時にも同じ考え方が当てはまります。余計な要素が入っていると、見ている人が集中できません。あるいは、話の本筋ではないことに質問を遮られ、時間だけ経ってしまうなんてこともあります。

なぜ、余計な要素が入ってしまうのでしょうか。それはグラフを最初に作る際に、自動的に生成される要素があるからです。Powerpointでグラフを作る時、Excelのデータを作り、そこからグラフを生成すると必ず目盛線が入るようになっています。これは、それぞれのグラフ棒が左軸のどこに当たるのか、数字がいくらなのかをわかるようになっているのですが、今回は不要な要素と考えます。

具体的にどのようにして、それら不要な要素を除いていくのか、順を追ってお話ししていきます。


2:余計な情報は思い切って捨てる

随分と印象が異なりますが、具体的にどのように情報を整理するのか見ていきます。


(1) 目盛線を削除する


上記のグラフには、目盛線が入っていますね。これはテンプレートだと必ず入ってきます。ここでは、後ほど数字(文字)を追加していきますので、目盛線は消しておいて下さい。消し方は簡単です。いずれかの目盛線の上で、左クリックすると、すべての目盛線が選択された状態になります。その状態で「Back space」「Delete」のいずれかを押して下さい。

目盛線が消えましたね!


(2) 関係ない月は削除&補足資料に追加する

次に今回もっとも強調して話したい月のデータだけ残していきます。ここでは4月と5月のデータを残したいので、その他の月を消します。元のデータの不要な月の箇所を消していきます。

また、棒グラフも個別に色を変えることが可能です。先程の目盛線と同様のやり方です。グラフ棒の上でクリックして、もう一度クリックします。合計2回、ゆっくりとクリックすることで、特定のグラフ棒(月)のデータだけ選択されます。

ここで注意すべきなのは、1度押すだけだと、全てのグラフが選択されるという点です。

選びたい月のグラフ棒を選択したら「書式>図形の塗りつぶし」から色を変更します。今回は4月と5月のデータだけ残したいので、その他の月は削除して下さい。


あとは、グラフ全体を選択して、幅を左側に寄せていきます。左側にグラフがよったら、右半分に強調したい文字を入力し、インパクトを与えます。その方法は下記に記載します。


3:増減は矢印で強調する


先程の例ですと、情報を削るということで、2つの月に絞り込んでグラフを作成しました。しかし、各月の動きが知りたいという場合には複数の月のデータが必要な場合があります。その場合は下記の2点に気をつけてみて下さい。


(1) グラフは左に、メッセージを右に持ってくる

メッセージを右に書きたいので、グラフを左に持ってくるという見方もありますが、実はもう1つ理由があります。グラフ全体を左に凝縮することで、グラフの傾きが大きくなります。増減がわかりやすくなるのです。


(2) 矢印をつけて動きを強調する

増減がわかりやすくなったところで、最後に矢印を追加してみましょう。

これで一瞬でグラフから何が言いたいかわかるようになりました。


まとめ

いかがでしたでしょうか。既存のグラフにちょっとした工夫を施すだけで見違えるように良くなります。余計な情報は思い切って省き、必要な情報に視聴者の視線をフォーカスできるようにしていきましょう。


著者情報

プレゼン資料&動画作りのエキスパートGN1。課題やテーマ設定、構成、デザインに到るまでのストーリーを提供。数多くの企業の資料&動画制作をサポートし、商品・サービスの認知拡大、販売促進に貢献。

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