プレゼンの冒頭で敵を示せ!

プレゼンを考える際に、誰もが提案したい商品やサービスを中心に内容を考えていくのではないでしょうか。もちろん、これから話そうということを中心に考えること自体は悪いことではありません。しかし、時にはもっと重要な、聴衆の心に響くポイントがあることを知っておくと、プレゼンにキレが出てきます。


目次

1:敵は誰か

2:共感を得る

3:もっとも重要な課題は何か

まとめ

↑上記Slideshareにて資料を閲覧いただけます


1:敵は誰か

人と仲良くなるとき、2つの方法があります。1つは共通の趣味(好きなこと)を見つけること。そしてもう1つは共通の敵(嫌いなもの)を見つけることです。あなたがこれからプレゼンしようとしている相手の嫌なことは何でしょうか。彼、彼女にとっての敵は、常に彼らを悩ませ続けているものが良いです。

経営者であれば、売上低下や従業員の教育問題、採用活動やネット上の批判かもしれません。そう言った、常に頭を悩ませ続けているもの=嫌なこと=敵をやっつけるヒーローがあなたであることを示していきます。ヒーローというと大げさに聞こえるかもしれませんが、そのぐらいの心意気でプレゼンはするものです。なぜなら相手は、ヒーローだから力を貸して欲しい、自分の隠したい部分や本音をさらけ出したいと思うものだからです。どんなヒーロー番組も、必ず敵役がいますね。彼らを放っておくと、自分の愛する家族や会社、社員を守れないということ(現実)を突きつける必要があります。


2:共感を得る

敵を作る、示すことが重要だと述べましたが、それだけでは不十分です。その敵が、まさに自分の敵である。今すぐにでもやっつけて欲しいと聴衆に思ってもらう必要があります。そのために十分なデータや下調べを行う必要があります。

例えば、あなたのプレゼンがWeb上で社員教育を受けさせることができるとします。

この商品を提案する先は、社員教育で悩んでいる経営者や人事だと仮定しましょう。社員教育で悩んでいることがわかれば話はしやすいと思うかもしれませんが、それを今すぐに導入しないと経営が成り立たないわけではありません。つまりこのままだと、あなたのプレゼンを聞いても「検討します」や「また機会があれば」ということで、購入には至らないケースが考えられます。

この会社の経営者が社員教育が重要だと本気で思う要素を探します。売上が落ちている、顧客離れが進んでいるなど。その背景まで調査することができれば、強力なプレゼンとなります。顧客アンケートをとって、従業員の接客が悪いことがわかれば、それを解決する必要が出てきます。もしくは、社員が会社に求めるもののうち上位が、新しい技術を身につけることであっても、同じです。


3:もっとも重要な課題は何か

上記で挙げた課題の中でも、もっとも重要な課題にフォーカスしましょう。今すぐにでも取りかかるべき課題に対して、今からプレゼンする内容を聞く必要があるということを聴衆に理解されるのです。

あなたがプレゼンする相手は、あなたのプレゼンを聞いても聞かなくても、今すぐに命の危険があるという状況は少ないと思います。そんな中で、複数課題があって、なぜあなたのプレゼンを聞く必要があるのか。もっとも重要な課題だからこそ、今すぐに取りかかるべきであり、それがこのプレゼンで実現できることを示すのです。


まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は資料の作り方そのものではなく、プレゼンの冒頭で何が必要かについて述べてきました。共通の敵を作り、それが確かに敵であることを認識し、今すぐあなたの提案を聞いて導入すべき(解決すべき課題)であることを伝えます。その上での、インパクトのあるプレゼン資料が有効になるのです。ぜひ、頭の片隅にいて資料構成を考えてみてください。


著者情報

プレゼン資料&動画作りのエキスパートGN1。課題やテーマ設定、構成、デザインに到るまでのストーリーを提供。数多くの企業の資料&動画制作をサポートし、商品・サービスの認知拡大、販売促進に貢献しています。

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