「フラットデザイン」「リッチデザイン」とは何か?その違いと、今すぐできる資料デザインへの応用法

ここでは「フラットデザイン」と「リッチデザイン」の違いについてお話していきます。 

 

目次

① フラットデザインとは? 

② フラットデザインを考える上で、考慮すべき3つのポイント 

③ フラットデザインまとめ 

④ リッチデザインとは 

⑤ リッチデザインを考える上で、考慮すべき3つのポイント 

⑥ リッチデザインまとめ 

⑦ 「フラットデザイン」「リッチデザイン」の使い分け 

⑧ まとめ



 ① フラットデザインとは? 

フラットデザインとは、デザインにおける余分な要素を可能な限り排除します。シンプルで幾つかの色に絞り込んで表現されることが多いです。 身近なところで例を挙げると、iOS 7で採用された新しいユーザーインターフェース(現在のiPhone の操作画面のデザインや、アプリのデザイン)がフラットであったことから一気に「フラットデザイン」の名が広がったと言えます。

 

しかし、実際には以前からこのフラットデザインはありました。例えばコンピュータ上でのインターフェースデザインに限っては、平面のなかに現実の物を模すことに注力していなかったため、立体的なデザインが多く、ときには極端に強調されてきた背景があります。 


最近になって、ウェブ技術の進化やユーザーの使い勝手などを考慮した上で、再びフラットな状態に戻りました。いわゆるスマートフォン、タブレットやアプリなどが出てきた新しい時代のインターフェースデザインの「通称」ですね。


② フラットデザインを考える上で、考慮すべき3つのポイント 

 1.立体感を控えて、装飾を減らす 

フラットデザインの特徴は、表現方法を出来る限りシンプルにすることです。見出しを強調するために色々な色の文字を使ったり、下線などの飾り罫もつけたりすることはありません。影なども極力省いて、立体感を無くします。 

 2.リッチな書体ではなくモダン&シンプルな書体を選ぶ  

シンプルなだけではなく、おしゃれ感や落ち着き感を保つためには、書体も大切です。画面の大小に関係なく、読みやすいものはメイリオ(英語だと、Meiryo UI)がオススメです。 資料作りによく使われるPowerPointの初期設定はArialか明朝ですが、フラットデザインに適しているかと言われれば疑問です。また複数の字体を使うと見づらくなるので、できれば1つの字体でデザインを構成するとよいでしょう。 

 3. 色選びと色を使う範囲を大胆に 

フラットデザインは、色を大きな面積で使ってメリハリを出すと効果的です。シンプルかつ統一感のある構成が良いです。色を使うときは、細々と複数色使うのではなく画面全体、1つのブロックと考えます。色も厳選して使い分けるとよいでしょう。 


 ③フラットデザインまとめ  

フラットデザインは、デザインの装飾的な部分を出来る限り排除した、シンプルさを極めたデザインであることをお伝えしてきました。以下、まとめると、 

 ・スマートフォンやタブレットとともに普及 

・時代に適したインターフェースデザイン 

また、サイトの目的や商材によっては、必ずしもフラットデザインがマッチしない場合もありますので、後述のリッチデザインと合わせて使い分けて見て下さい。


 ④リッチデザインとは? 

リッチデザインとは、一言でいえば、装飾を施し、立体感・臨場感溢れるデザインのことを指します。 


 ⑤リッチデザインを考える上で、考慮すべき3つのポイント  

1. 情報を詰め込みすぎない 

リッチデザインというと、色んな画像や文字を入れがちですが、あまりにも情報量が多いとユーザーが理解できません。あくまで立体的・臨場感を伝えるためのものですので、情報量は必要最低限に絞り込みましょう。 

2. 伝えたいメッセージに必要な装飾だけ入れる 

先程のフラットデザインの箇所でもお伝えしましたが、リッチデザインにおいても装飾は絞り込みましょう。例えば文字や画像の影や枠線など、Illustrator、PhotoshopやPowerPointでも手軽に装飾ができるようになりました。装飾することは楽しい反面、そのデザインの目的や伝えたいメッセージに合わせた装飾を施しましょう。 

3. 画質の良い写真や素材を選ぶ 

リッチデザインを考える際に、一番目を引くのは画像です。背景画像はもちろんのこと、ポスターやチラシ、プレゼン資料においても画像は重要です。特に、その画質です。画質が悪いと、デザイン全体が陳腐なものに見えてしまいますので、出来る限り画質の良い素材を使いましょう。


⑥リッチデザインまとめ 

リッチデザインとは、立体感・臨場感溢れるデザインであることを述べてきました。その上で、 

・情報量は絞り込む 

・必要な装飾だけ入れる 

・画質の良い素材を選ぶ 

 といった点に注意してデザインして頂けると良いかと思います。 


 ⑦「フラットデザイン」「リッチデザイン」の使い分け 

これまで2つのデザインの違いを述べてきました。それでは、どんなときにどちらのデザインを選べばよいのでしょうか。筆者の考えで申し上げますと、例えば、グラフやデータを示す際にはフラットデザイン、メッセージを伝えたいときにはリッチデザインというように使い分けています。  


グラフやデータは、その数字字体にフォーカスします。その周りに、色んな装飾があったり、画像があったりしてしまうと、視線が奪われてしまい、重要な情報に目が行かなくなってしまう恐れがあります。そのため、グラフやデータを見せたいときには、フラットデザインにしています。シーンとしては、論理的に物事を説明したいときに効果的です。


メッセージを伝えたいときには、そのメッセージに合致した画像を使うことでインパクトを与えます。文字に影をつけることで、その文字が見やすくなる効果もあるので、必要に応じて、こういった装飾を施します。シーンとしては、ひと目で注目を集めたいとき、ポスターや広告、キースライドなどで効果的です。


⑧ まとめ

今回は「フラットデザイン」と「リッチデザイン」の違いと、ポイントについて説明しました。それぞれの良さを活かしてデザインを構成できると、強力なパワーとなります。デザインは、誰かに何かを伝えるために考えるものです。ぜひ、目的に応じて使い分けて見て下さい。   



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著者情報 

プレゼン資料&動画作りのエキスパートGN1。課題やテーマ設定、構成、デザインに到るまでのストーリーを提供。数多くの企業の資料&動画制作をサポートし、商品・サービスの認知拡大、販売促進に貢献しています。


 

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